2025/06/07 17:04

窓辺にひとつ ひっそりと

グラスの中で まっすぐに立つひまわり

誰かがそっと差した その一本

言葉よりも 強く、静かに

夏の記憶を ひとしずく残すよう

部屋の空気を やわらかく染めて

花瓶の水に茎の影 午後の光にとける

ときおり 風が過ぎてく

季節が少し 遠ざかっても

小さな陽だまりは ここにある

あなたが忘れず ほほえみのように